【暮らしのインテリア】少しずつお気に入りの空間に。都内で中庭のある部屋に住む〜賃貸に見せない夫婦ふたり暮らし(sky___photoさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回より連載がスタートするのは、都内で中庭付き賃貸のお部屋にお住まいの@sky___photoさん(以下、YUKI)さんとCHIAKIさんのご夫婦。タイトルにもあるように、賃貸に見えないお部屋で素敵な暮らしをされているのが印象的です。
初回はこのお部屋に住むことになった経緯に加えて、賃貸での家具選びやインテリアについてなど、家づくりとはまた違った観点で、賃貸での暮らしに焦点を当ててお話を伺っていきます。
それではYUKIさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして。この度コラムを書かせていただくことになりました、YUKIと申します。私たちは夫婦2人暮らしです。昨年の4月に結婚し、その月に転勤にて福岡から東京都内の中庭付き共同住宅に引越しました。
コラムでは中庭付きの賃貸住宅はどうやって見つけたのか、実際に暮らしてみてどうか、などを書いていきたいと思います。
正直言うと、この家に住むまではインテリアや家具に無頓着な2人だったので、ここに住んで家具集めやインテリアコーディネートの様々な情報をかき集め、自分なりのフィルターを通して形にした途中経過のようなものです。
思想的なものはこれからも変わるかと思いますので、“半年間のふりかえり”的な感じで書かせていただければと思います。
賃貸は後付けで理想に近づけていく
引越しは突然の転勤により…。
2020年3月末に世間が大変な情勢の中、私はひとり羽田空港に到着し、人のまばらな空港内を足早に抜け都内にある不動産会社に向かっていました。
この情勢の影響で社内も混乱の中、異動発令を出すタイミングが大幅に遅れており、事前に上長から転勤の話は受けていましたが、部屋探しを正式に実行するタイミングは異動発令後1週間ほどしかなく、1日分の出張を得て候補となる賃貸住宅を探すことになりました。
ちなみに私は緊急事態宣言が出る寸前で出張申請が下りたのですが、以降に動き出した転勤対象者は下見もできぬまま家を探さなければいけなくなったようです。バタバタでしたが、検索サイトで事前に7件ほど候補を決めておりました。
求めていた条件は、
・夫婦2人で暮らせる最低限の広さ(30~40㎡)
・できれば築浅物件(5年以内)
・バストイレ別、独立洗面台
・会社よりドアツードア25分
家賃は10万円前後で、会社に近いというのを条件に何とか絞り込んだ7件(この時点で今の家も候補に入れていましたが、ちょっと予算オーバーで第3候補くらいでした)。
不動産会社の方と相談した結果、この情勢の影響で退去が予定通りにできない家も多かったらしく、候補にしていたうちの4件は諦める方向になりました。
残りの3件は実際に見学したのですが、今の中庭付きの家を見たら他の2件が霞んでしまい、その場で契約をお願いしました(笑)
シマトネリコがシンボルツリーの我が家
住む家を決めて、まもなく私たちは結婚しました。両家の挨拶を終え無事に入籍、数日後には部屋の受け渡しのため夫婦で福岡を離れて都内に引越し。
妻は写真でしか見ていなかった中庭付きの間取りに大興奮、私も改めてじっくりと部屋を見て、賃貸ながらに「ここに住むのかぁー。」とその日はテンションが上がりっぱなしでした。
前に住んでいたアパートの家具はほとんど処分し、こちらで揃える方向で検討していたため、少しずつで良いから住みやすい部屋作りをしていこう。と2人で庭にあるシマトネリコを見上げながら話しました。
素敵な空間には不便さも
私たちの住む家は39㎡のワンルームのデザイナーズ賃貸。管理者からいただいた資料の39㎡に中庭は含まれていない為(共用部分だからかもしれません)実際にはもっと広く感じると思います。
中庭を真ん中に挟んだL字型のワンルームは、ざっくりダイニングルームが6畳、リビング兼寝室が8畳となっています。6畳のダイニングも無駄を省いたサンワカンパニーのMUJI+KITCHENのおかげで、動線が狭いながらも抜け感があり、圧迫感が少ない印象でした。
しかし1週間ほど暮らして不便なところもたくさん出てきました。例えば、クローゼットは奥行がハンガー1本分より狭い1人暮らし用のタイプであったり、ソファーなどを置くと動線が塞がれる間取りだったりと…。
見た目こそは賃貸には見えない素敵な空間ですが、2人で暮らすとなると室内動線などの問題等も踏まえて、引越し前に間取りの写真を見ながらシュミレーションしていた家具の配置などは、大半が別の選択をしなければならない結果となりました。
それに加えて、ネット上や雑誌に紹介されている賃貸インテリア参考例にあるような間取りにはどれもあてはまらず、もともとインテリアに無頓着だった私にとって、この家のインテリアコーディネートはかなりハードルが高いものでした。
引越して最初に決めた家具はダイニングのカウンターテーブル
ダイニングはキッチンの空間を差し引いた3畳ほどのスペース。4人掛けのようなダイニングテーブルを置いてしまうとかなりの圧迫感が出てしまうため、カウンターテーブルを窓際に設置しました。
奥行こそは40cmほどしかないですが、横幅180cmの存在感のある少し背が高いカウンターです。リビングにソファーを置く場所もない間取りのため、このカウンターテーブルを“夫婦がくつろぐ空間”と決めました。
ソファーのように寝転んだりTVを見てダラダラしたりはできませんが、ここに座り珈琲を飲みながら空を見上げていると、ひとりの時も夫婦で食事をする時も、なんだか気持ちが良いんですよね。
日中はワークスペースとしても活用しています。転勤後しばらくは出勤もできず、自宅待機期間はひたすらにレポートを書く日々。あと1か月もすれば緊急事態宣言も収束して出社できるだろうと思っていたのですが、それ以降、私の部署はリモートワークを正式に導入する方向になりました。
つまり、1日の活動のほとんどが家の中(妻はこちらでの就職先が決まり、その頃には出勤をしていました)。私がインテリアに対して力を入れるようになったのはその頃からです。
暮らしを豊かにする目標として、“ワンルームでありながら在宅ワークがしやすい環境”と“夫婦が居心地の良い空間”の両面を基準に家具選びを行いました。
家具選びのヒントはMUJI+KITCHEN
この家のコンセプトに合った家具選びを考えた時に、まず思いついたのが無印良品。こちらのアパートはMUJI+KITCHENを採用していたので、他の家具も無印良品で揃えてみようと思いました。
特に、ユニットシェルフは豊富なサイズとパーツの組み立て方次第で何通りにもアレンジ可能な点と、手放す時にも困らないほど需要があるアイテムだったため、興味がありました。
「見せる収納にこだわりたかった」というよりは、隠す収納スペースがほとんどなかったと言うべきですが、無印のユニットシェルフなら、ものの置き方さえ工夫すれば、“それっぽくなる”魔法があると思っているのです。
唯一、前のアパートから持ってきた200cmの大きなテレビ台と本棚を処分して、壁面に全長360cmの書斎兼、テレビ台兼、収納機能を持たせたユニットシェルフを設置しました。
ユニットシェルフの使い心地などは次回以降に書き綴っていきたいと思います。
それと、部屋全体でインダストリアルを意識しています。家具選びのベースはステンレスとオーク材。
実際のところ工業的というよりはアトリエ的な感じでしょうか、引越して3か月経過した頃にはインテリアグリーンや園芸にも興味を持ち、1日中家にいてもストレスは感じませんでした。
夫婦で今の暮らしを楽しむ
ありがたいことに妻は私の思考に合わせてくれるタイプだったので、狭いワンルームでも夫婦で統一したインテリアを揃えられています。
妻も家にいる時間に満足しており、最近では藤編みなどを始め、オリジナルの収納ボックスを作るなど、自分が制作したものに囲まれた家での時間を楽しんでいます。
嬉しい悩みでもある中庭の落ち葉清掃。朝から持ち家の気分で庭の掃除を行っています。面倒くさい作業にも見えますが、中庭付き賃貸の楽しみのひとつでもあります。
いずれは住宅購入も考えているのですが、今の家に大変満足しているため、恐らく家作りのベースはここと同じ中庭付きのお家かなと思います。
今揃えた家具もそのまま使いたいと考えていますし、むしろ同じ間取りで寝室部屋を増やすくらいの気持ちですね(笑)。そのくらい今の家が気に入っています。
これからは在宅勤務がほとんどなので郊外に住んでみるのもアリかなと思いつつ、2人で貯蓄をしながら今の暮らしを楽しんでいます。
YUKIさんのInstagramを見つけた時に、まず、お写真からうかがえる素敵な雰囲気につい惹きつけられてしまい、魅力を感じました。
中庭のあるお部屋やインテリアからは賃貸という枠の中にいる感じがせず、賃貸にお住まいだと知ったのは写真を見たその後。まさに、YUKIさんがテーマにされている「賃貸に見せない暮らし」ですね。
それなのに、ご夫婦揃ってインテリアや家具に無頓着だったとはとても思えません。短期間でこんなにカッコいい空間に仕上がるということは、もともとセンスをお持ちだったのでしょうね。
中庭付きの今のお家がすごく気に入っているとお話された背景には、時間がない中、急いで探した物件だったというのも驚きでした。後付けで理想に近づけていくといった点も、家具の選び方やインテリアの工夫次第でお部屋の印象も変わってきますし、賃貸でもこんなふうにできるんだということを教えていただきましたね。
私がすごく印象的だったのは、夫婦がくつろぐ空間と決めたカウンターテーブルのおふたりの素敵なお写真。
ご夫婦で暮らしを楽しまれているのが伝わってきて、衣・食・住、様々な面でのお話を聞いてみたくなりました。次回はどんなお話が聞けるか楽しみです!
YUKIさん、ありがとうございました♪
(編集:maki)
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