【暮らしのインテリア】ライフステージの変化に合わせて暮らしをイメージする〜家族の憩いの場所が出来るまで(ak_no_ieさん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。
「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
家づくりの拘りポイントは人それぞれで、自分ならこうしたい!と思うことも沢山ありますよね。
今回からコラムでご協力いただくのは、長年の夢であったご自身で設計をした家に住みたいという想いを実現させた@ak_no_ie(以下、akiさん)です。
大きな窓で開放感をもたせつつ、リビングとダイニングの天井高は敢えて高低差をつけてゾーニングし、落ち着く場所を演出したりと、akiさんが培ってきた家づくりの知識やアイデアが随所に活かされています。
初回は当時お住まいだったマンションから今の暮らしがカタチになるまでの経緯をお話していただきたいと思います。
それではakiさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介はじめまして、akiと申します。
30代共働き夫婦と、長女(6歳)長男(4歳)次女(2歳)の5人家族で、今年の5月から新居で暮らし始めました。
私は幼い頃からものづくりが好きで、高校から大学にかけて建築を専攻し、結婚を機に退職するまでは設計事務所で働いていました。
これから家づくりを検討される皆様にとって、何かヒントになることがあれば嬉しいなと思いながら、我が家の家づくりについてお話させていただきたいと思います。
共有することで見えた、我が家の理想のカタチ
ライフスタイルに合わせての住み替え
結婚後すぐに夫婦で住んでいたアパート近くの駅前に、大型マンションの建設が決まり、電車通勤の夫は駅近に住むことが絶対条件でもあったので、急いで購入を決断しました。
部屋は明るくてバルコニーも広く、とても暮らしやすく満足していましたが、家族計画もままならないうちに購入したマンションは3LDKと少々コンパクトな間取りで、長男が産まれてからは今後こどもたちが成長するに連れていずれは手狭になるかもしれない…と考えるようになりました。
そんなことを考えていた矢先に、3人目となる次女の妊娠が発覚し、「さすがにこの間取りは5人家族には狭いよね」という話が持ち上がり、長女の小学校就学までに引っ越しをしようと決意しました。
そこからはマンションを売却し戸建てを建てることを考え始め、いつか叶えたいと思い描いていた“自分の家を設計する”という長年の夢がついに実現することになりました。
焦らずに待った土地探し
第一条件であった駅の近くは、大手ハウスメーカーの建築条件がついた土地が多く、中々自分たちの思い描くような土地は見つけることができず、土地探しはかなり難航しました。
長女の就学までにはまだ2年ほど猶予があったので、気長に条件に合った土地を待つことにし、その間にいくつかの工務店のオープンハウスに足を運ぶ日々を送っていました。
土地を探し始めてから1年以上が経ち、ようやく出会った土地は予算的にはオーバーしていたものの、北側に道路が面していて65坪ほどの広さがあり、周辺に公共施設や公園があるなど、私たちの希望が叶う理想的な立地だったのですぐに不動産屋に連絡をし、契約に至りました。
信頼出来る工務店との出会い
土地が決定してからは、本格的に工務店数社との打合せをし、最終的にお願いすることにした工務店は私の友人が家づくり計画中に検討していた地元の工務店でした。
実は以前友人に「一緒にオープンハウスに来て欲しい」と誘われて同行したことがあり、そのときの印象がとても良かった為、家を建てるときにはぜひお話をしてみたいと思っていた工務店でした。どこに出会いが落ちているか分からないものだなとつくづく思います。
工務店の担当の方は、同世代で同じくらいの年齢のこどもがいる方だったのでとても話しやすく、参考にしている建築家が同じだったり使いたい素材についての知識も豊富だったりと、打合せもとてもスムーズに進んでいき、担当者が自分たちの想いを真摯に受け止め理解していただけるかということが、家づくりに於いてとても大切なことだと思いました。
家族が思い思いに集う場所
土地の決定と同時に私もプランニングを開始し、家事と子育ての合間を縫いながら何通りも描き続けていきました。
プランニングに於いて一番大切にしたのは、“暮らしをイメージする”こと。3人のこどもたちがこれからどんな風に過ごすのか、どんな空間が家族にとって憩いの場となるのかを常に想像しながら少しずつカタチにしていきました。
そこで思いついたのが、階段下の小上がりスペースでした。この階段下の空間はこどもたちにとって格好の遊び場で、階段を駆使しながら立体的に遊んだり、床に座って階段をテーブル代わりにして積み木遊びやお絵かきをしている姿も見られます。
小上がりには引き出しを設け、こども1人に対して1つのおもちゃ入れというスタイル。こどもたちは自分の引き出しがあることに大喜びで、見た目がごちゃごちゃするおもちゃは引き出しの中に入れて隠せるので、一石二鳥でした。
ここに大人が腰かけると、遊んでいるこどもと同じ目線で会話することが出来るので、くつろぎながらこどものおもちゃ遊びに付き合ったり、来客が多い時にはソファの代わりに座っていただいたりもします。
様々な用途に使える小上がりは、我が家にとって無くてはならない場所になりました。
イメージを共有する
家について考えるにあたり、好きな建築家の本を読んだり、いいなと思う設計事務所の施工写真を見たり、インスタグラムやピンタレストなども家づくりの参考にしていました。
私たち夫婦はお互いに好きなものが似ているせいか意見が分かれることは少ないのですが、一生に一度になるであろう家づくりが夫の理想と違うものになってしまってはいけないなと思い、夫婦間で様々な画像を共有し、イメージのすり合わせをしていきました。
工務店との打ち合わせの時にも、絵や図面だけでは伝わりきらないことも写真を通して感じ取ってもらえるように、写真を多用しつつ担当者さんに説明をしながら進めていくことで、今のカタチが出来上がっていきました。
今回はマンション暮らしから一転、土地探しから始まり自邸を設計し、我が家が完成するまでをお話しました。
次回からは、家づくりに採用したコト・モノについて、詳しくご紹介していきたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました!
家族が増えたりお仕事の環境が変わったり、こどもの就学・進学と、暮らしのカタチに変化はつきもの。
akiさんのようにご結婚を機に住宅を購入するという方も多いと思いますし、どんなにその時にベストな環境だと思っていても、それがずっと続くなんてことは中々難しいのかもしれませんね。
娘さんが就学するまでの2年の間にマンションから住み替えるという思い切った決断も、その先にある自分たちの暮らしをイメージすることで柔軟に対応出来たのだと思いました。
家族の憩いの場を作りたいという想いから考えられたakiさんの家づくりは、ママでありながらプロの目線が活かされた工夫が沢山あり、これから家づくりを考えられている方にも参考になるアイデアが散りばめられていますね〜次回以降のコラムもとても楽しみです♪
akiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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