明るくゆったりした空間の裏に考え抜かれた動線設計あり。mogumo17さんのLDKを探索!【無垢 小上がり Panasonic Lクラス】
- 読みもの
多様な使い方ができる小上がりのあるLDK
木の温もりたっぷり感じるおうちにお住まいのmogumo17さん(以下、moguさん)のLDKをご紹介していきます。
moguさんのインスタグラムを覗くと、キッチン前の小上がりが印象的なデザインですが、お話をお聞きすると風通しの良い壁が少ない間取りや、行き止まりのない動線設計など工夫が詰まっていました。
また、なるべく家事の負担を減らしたいという軸がしっかりあり、その軸をもとに海外製の食洗機を選択されたりと、とても参考になる内容ばかりです。
充実した内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)
ゆったりとした空間に小上がりで変化を楽しむ
明るく、開放感のある空間づくり
moguさん
リビングダイニングは家族やお客様も長居したくなるような空間をつくろうと考えていました。
南側に大きな掃き出し窓を2つ設置し、とても明るいです。そのうち1つの窓は全開することができます。リビングからテラスへフラットに繋がるようになっていて、横への広がりを感じることができます。
吹き抜けはないのですが、反対側にも窓をいくつか設置したことで風の通りがとてもよく、開放感のある空間になりました。
お風呂や水回りを2階にすることで、1階はLDK+手洗い洗面室のみのゆったりとした空間になっています。
遊び心ある小上がり
小上がりは2 畳と少しほどのスペースです。
ゆったりとしたLDKにこの小上がりがあることで空間にメリハリが生まれました。
小上がりには、無垢の一枚板とアイアンで造ったカウンターをつけてもらいました。ここに座り、お庭を眺めながら作業したり、時にはお酒を飲んだり…そのままゴロンとできるのもいいところ♪
そのため、小上がりの高さは、大人が腰掛けた時にちょうど良い高さになっています。1段で登るのには少々高いので、ステップも作ってもらいました。
奥行き300mmのカウンターをキッチン前面に設置しています。
こども達が小上がりスペースで遊んだり、カウンターで宿題をしているのをキッチンで作業しながら見守ったり、時には会話をしたり、多様なコミュニケーションが生まれる場所です。
こども達の要望でキッチン側から夕飯を提供する時があるのですが、これが「お店やさんみたい♪」と、大好評♪ 私たちが想像していなかった使い方・楽しみ方がありました。
小上がりの下1畳分を収納にしています。パカっと開く扉があり、ここには使用頻度の低い季節もの(クリスマスツリーや節句飾りなど)を収納しています。
木の温もりを感じるリビング
木に触れた暮らしを
moguさん
1日の中で過ごす時間の多いLDKには、無垢のフローリングを採用しています。これは、おうちづくりの中で絶対にやりたかったことの1つです。
サンプルやモデルルームで実物を触るにつれ、無垢の床は突板フローリングより暖かく、肌触りが優しいと感じたからです。木に触れた生活を子どもたちにしてほしい、という想いもあり、2階の子ども部屋にも同じ無垢材を採用しました。
キッチンの床部分は大判タイルを採用し、お手入れをラクにしています。また、小上がりの下部分やパントリーには無垢材を使わず、上手くコストカットしています。
自分たちで探し出した無垢床
◯床材
この床材は自分たちで探して取り入れてもらいました。
実は、設計中に無垢床材を採用する場合、規格から3mm床を下げないといけない事案が発生したんです。通常、無垢床材は15mm厚が一般的で、突板フローリングは12mm厚と言われています。
無垢床材は絶対だった私たちにとって、規格変更は大事件!当然コストも圧迫する中、12mm厚の無垢床材がないかを探し、興亜通商の床材に出会いました。種類は少なかったのですが、自分たちが納得できるものを見つけることができました。設計中のドタバタの中でしたので、尚更思入れが深いです。
ナラ(オーク)は柔らかい材木ではないので、目立つ凹みや傷はないように感じますが、目を凝らしてよ〜く見ると、軽い傷や凹みはあります。こどもがおもちゃなどをガンガン落としたりしていますが、これは想定内。これも味になる、と割り切っています。
汚れについては、節入りの床材ということもあり、普段生活している中であまり気になることはありません。酷い汚れがあれば、硬く絞ったタオルで拭いています。月に一度ほど、定期的にワックスがけして掃除しています。(現在はAUROのフローリングワックススプレーを使用)
家具も木製にコダワリ
◯ソファ:FLANNEL SOFA(ウォルナット)
◯ダイニングテーブル・チェア:飛騨産業
◯TVボード:ネットで購入(ブランド不明)チーク材
その他、チーク材が比較的お安く購入できるリゾートテイストの家具「SCANTEAK」が好きで、デスク、ベッド、洗面鏡もこちらのものです。
木製の見た目や肌触りが好きで、殆どの家具が木製品です。今は、北欧テイストのリビングボードを探しています(コレ!というものに出会いたい・・・)
支柱もデザインを工夫して馴染ませた
LDKで1つ難点だったのが、耐震などの計算上、どうしてもどこかに1つ柱がでてきてしまうことでした。最終的に、小上がりカウンター横に設置することになったのですが… 柱も何もない広い空間!を作ることができなかったことが、少し残念でした。
せっかくなので、その柱(鉄)がうまく部屋に馴染む様に木目調の厚めのクロスを巻いてもらい、大黒柱風に仕上げてもらいました!
写真の通り、木で囲まれた空間にも悪目立ちせず馴染むことができ、マイナスをプラスに変える方法は、探せばあるんだなと実感しました。
キッチンメーカー:Panasonic/Lクラスキッチン
「先進の設備と、洗練された空間。想像以上の使い心地。」
特徴
忙しい毎日。くり返される家事を少しでも楽に、効率よく行うために。便利な機能、操作性、使いやすさを備えた、先進の設備を豊富にご用意しました。
それらの設備が、空間にスマートに溶け込むための、デザイン性の高さ、細部の納まりの美しさにも、徹底したこだわりを。それは、使うごとに愛着が深まる使い心地と、自然と人が集うような居心地の良さを兼ね備えたキッチン(HP参照
moguさんのキッチンサイズ
全長:2570mm
奥行き:650mm
高さ:850mm
デザイン
天板:人造大理石/グラーノホワイト(YW)
面材(キッチン側):テノル20シリーズ/ミディアム柄(EJ)
その他
食洗機:Miele(G4920SC)
水栓:リクシル/ナビッシュ(SF-NA471Su)
浄水専用水栓:リクシル(JF-WA505型)
レンジフード:Panasonic/スクエアサイドフードSタイプL 換気連動(ホワイト)
moguさん
海外製の大きな食洗機を入れることは譲れない条件だったため、サイズオーダー可能なPanasonicの上位クラスのキッチンを採用しました。
他にも、CUCINAや造作キッチンも検討しましたが、予算的に採用可能だったのがPanasonicでした。デザインなどに不満はありません♪
毎日の心強い味方「Miele」
自分の苦手家事をいかにラクしてストレスフリーに過ごせるか、これはおうちづくりで掲げていたテーマの1つでした。
その中の1つが「食器洗い~拭く」家事。食事を終えて、ふぅ~とひと息つきたいのに、シンクに溜まった食器を放っておけない… でも、食器を洗って拭いて…って面倒で苦手!でした。。。
これを解決してもらうために、海外製の大きな食洗機が欲しかったのです。
以前の住まいにも、国内製の食洗機がついていたのですが、容量が小さく、食器があまり入りませんでした。当然、お鍋やフライパンなんか入らないので、食洗機がついていても、結局手洗いと並行していたり、せっかくの食洗機をあまり活用できていませんでした。
Mieleにしたことで、食器だけでなく、お鍋やフライパン、やかんも入ります。食洗機OKなものは、全部食洗機に(笑) 深夜の電気代が安い時間帯にタイマーセットし、1日分まとめて食洗機にお任せしています♪
朝には乾燥まで終えた状態で出来上がっているので、食洗機の扉を開け、カップボードの引き出しも開け、そのままポイポイと仕舞っています。私にとって、ほんとに採用してヨカッタ!!と思う設備NO.1です!
統一感のある背面収納
◯メーカー:Panasonic/ラクシーナ
◯サイズ:高さ850×奥行450×幅1840mm
キッチンと同じPanasonicのものです。
ただし、こちらは上位クラスのものではなく、スタンダードクラスのラクシーナを採用しています。
スタンダードクラスに不満はなかったため、上位クラスのものを選ばないことで、予算削減になりました。
扉柄はキッチン側のものと揃えています。
木のやさしい雰囲気が好きで、おうちにもなるべく多く取り入れたいと思い、木目調の明るすぎず、暗すぎないカラーをチョイスしました。
床材はオークなのですが、ここに少しミディアムなカラーが入ったことで、部屋全体がぼやつかず、またキツくなりすぎない程度に引き締め効果があったように感じています。
引き出しは、幅900の引き出しが横2×縦3です。
奥行は450なのですが、それはあえてではなく、カップボードの後に配管が通っているため、その分の奥行が削られる形になりました。
奥行600あったらよかったのになと思っていましたが、実際に使ってみると、引き出した時にちょうどよいサイズだと感じています♪
無理をせず、家事を楽にする収納
完璧ではないのですが、収納は以下の3つのポイントを心がけています。
・カテゴリー化してざっくりまとめて収納
・使う場所、頻度に合わせた場所へ収納
・取り出しやすく、仕舞いやすいように
カトラリーなどは、無印の商品を仕切りに使って、「戻る場所」を作るようにしています。ざっくりでもカテゴリー化することで、仕舞う際に迷わず元に戻すことができています。
大きなお皿は、カップボード一番下の引き出しに立てて収納しています。(リッチェル/引き出し用ディッシュスタンドを使用)
お鍋類はコンロ下の引き出しへ。
ゴミ箱はシンク下をフリーにしてもらい、ここへ収納しています。生ゴミがでるのはシンク付近なので、すぐにポイっとできます。
シンク下にした理由は、生ゴミのでる場所のすぐ近く、かつ、リビングへ入った時に目に入らない場所だから。
シンク下をフリーにしたことで収納が減ってしまったのは残念なのですが、ゴミ箱を目立たず、すぐ捨てられる場所に置くことで家事ラク&ストレスフリーになっています。
moguさんのLDKに関するQ&A
キッチンのお手入れはどうされてますか?
普段のお手入れは下記のような流れで実践しています。
1.食器類、お鍋類全て食洗機に入れ、シンクを空にします
2.シンクの網に溜まったゴミを捨て、シンクの網も食洗器へ入れて洗います
3.シンクをスポンジで洗います。(食器用の洗剤使用)
4.天板はパストリーゼを使って、ニトリのマイクロファイバーキッチンクロスで拭いています。
このクロス、汚れが取れやすいです♪
気になるシミがあれば、パストリーゼをかけ、メラミンスポンジで優しくこすっています。ホワイトの天板なので、お茶や珈琲などのシミが目立ちます。早めに対処しないと色素沈着して落ちにくくなるので、気づいたときにリセットするようにしています。
5.天板の流れで、コンロの五徳類も食洗器へ入れ、その後にパストリーゼでコンロまわりりを拭きます
6.水栓も同じように拭き上げて、あとは食洗機に洗剤を入れ、タイマーセット! 朝に乾いた食器類を元に戻して、リセット完了です♪
時々時間がある時や、シンクの汚れが気になる時には、シンクの栓をしてお湯をため(55℃)、オキシ漬けをして一気に栓を抜く、といったお手入れもしています。ちなみに、換気扇のお手入れも、パーツを外し、自己責任ですが食洗機で洗っています。
LDK以外でコダワッタ・工夫されたところはありますか?
◯パントリーに一工夫
勝手口の両隣にパントリーを作りました。
パントリーというほどのものではないのですが、キッチンをぐるりを回れるような回遊通路を作ったので、そのスペースにIKEAの本棚(ビリー)を設置し、パントリーの一部として使っています。
Q.なぜ本棚?
A.予算削減のためです
壁を新たに作って可動棚を設置しようと思いましたが、壁作成にかかる費用が思ったより高かかったのです。サイド壁なしの可動棚はそれよりも予算はかからないのですが、棚の角が露出していて危ないな、と感じ、悩んでいました。
たまたまIKEAで見かけた本棚のサイズが丁度良く、思い切って設置してみたところ、使い勝手も良く満足しています。
カップボードと同じ並び(冷蔵庫横)にも可動棚を設置しています。こちらは、1枚だけ厚みのある板をいれてもらい(高さ850)、ここに電子オーブンレンジを置いています。
カップボードのカウンターに、大きくて目立つ電子オーブンレンジを置くのが気になり、パッと見た時に目立たない場所であるパントリーに設置しました。パントリーといっても冷蔵庫のすぐ横なので、レンジを使用するのに不便や面倒を感じたことはいまのところありません。
ここには壁と同じホワイトのロールスクリーンを設置し、使用しないときはスクリーンを下ろし、ごちゃごちゃが目につかないようにしています。
パントリーに扉をつけなかったのは、勝手口のドア窓から入る明かりや風通りのことを考え、オープンにしました。勝手口の反対側には、大きな掃き出し窓があるので、気持ちのいい風が通ります♪
キッチン~パントリ―(含む勝手口)~小上がりが、ぐるりと回遊でき動線も満足です!
◯玄関はいつもすっきり
玄関はパブリック用とプライベート(ファミリー)用に分けて作りました。ファミリー玄関は、SICと一緒になっています。これは、いざ来客があった時に靴が散乱している!!という状態を避けたかったためです。
・右側がパブリック玄関、左側がSIC
・リビングから見た、ファミリー玄関/SIC出入口ドア
・玄関ホールから見た、ファリミリー玄関/SIC入り口
玄関はその家の顔である、という言葉も納得できる気がして、なるべく玄関はいつも整っている状態を保つよう、ファミリー玄関を作りました。
ファミリー玄関のすぐそばに、手洗い洗面を設置。「帰ってきたら手洗い・うがい」がスムーズになるような間取りにしています。カバンなどを置くロッカーも作り、家族の身支度スペースにもなっています。
◯2階も壁は少なくすっきりした動線設計
1階と同様に2階も全体がぐるりと回遊できるようになっています。
寝室が2階の中心寄りにあり、階段を上がると、「こども部屋(2室)⇄寝室⇄WIC⇄洗面室⇄お風呂」と寝室を中心にぐるりとできます。
WICを抜けた先に洗面・お風呂があり、本当に便利です! ここも私の苦手な家事をいかにラクしてストレスフリーにするかで考えた動線。
洗面室にある洗濯機から洗濯物をとりだし、その場でハンガーにかけます。そして、それをまとめてベランダへ。ベランダはWICを抜けた先にあり、一直線です。
取り込むときも、ハンガーごど取り込んで、そのままWICへ仕舞います。仕舞う場所がすぐ近くなので、ストレスなく家事ができるようになりました♪
いかがでしたでしょうか。
壁のないゆったりとした空間づくりだけでなく、動線設計もとてもしっかりされている印象です。
キッチン前の小上がりも独特で、こども達とママの会話も写真やお話から想像できますよね。お子様の楽しそうな姿が目に浮かんできます。
あとは、moguさんのできるだけ家事の負担を減らしたいという想いも随所に設計されていて、「何を大切にしたいか」が明確だったんだなと感じます。
ぜひ、じっくり読んで参考にしてみてください!
moguさん、ご協力ありがとうございました♪
moguさんのインスタグラムはこちら
moguさんの日用品はこちらからご覧いただけます。
*LINEで最新記事や過去人気記事をお届け*
Article / 読みもの
Category
daily mukuri / アイテム
Category