【マイホームへの道のり】自然と家族を近くに感じられる空間づくり~15坪の狭小住宅という名の隠れ家(shri_homeさん)
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現在ムクリでは、素敵なおうちにお住まいの方のキッチンやリビングといった場所や、メーカーにフォーカスをして記事を配信しておりますが、おうちが出来る過程を具体的に知りたいというニーズもあると感じております。
そこで、工務店・ハウスメーカー選びや、設計でのコダワリ、施工期間中の実話などなど、普段インスタグラムでは発信していない実体験をコラム形式で配信していきます。
マイホームを検討中の方は勿論ですが、すでに竣工を迎えた方も当時を振り返りながら共感できる部分もあるかと思いますので、ぜひお楽しみいただければと思います。
インテリアに関するコラムはこちらよりご覧いただけます。
※コラムの内容は、ご担当された工務店・HM・設計士さんや、書き手の方の主観もございますので、予めご承知いただけますと幸いです。
無駄を省いて夢を叶えた間取り
前回のコラムでは、マイホームに懸けた想いと現在の土地との出会いまでについてお話しさせていただきました。
いざ土地が決まると、次は家の設計です。
今の家が建つまでに我が家は家づくりを途中まで経験しており、設計過程も一度経験していたので家の間取りについてはある程度具体的にイメージは固まっていました。
そこで今回は、家づくりの際にこだわった間取りについてご紹介させていただきます。
shriさんのコラムはこちらよりご覧いただけます。
二度目の設計過程で
一度目の家づくりが頓挫し、私たちは新たに家づくりをスタートさせました。
二度目に選んだ今の土地は、前回購入した土地より広かったので買い替えに費用がかさんでしまいました。その為、建物予算は少し縮小という条件の中での再スタートとなりました。当然間取りも前と同じ仕様にはいきません。
土地の形はシンプルな長方形のため北側斜線や道路斜線を踏まえると家の矩形や階段の位置はほぼ決まってしまいます。あとは間取りをどうするかで変わってきます。
そこで、私たちが家づくりの際に設計事務所にお願いしたことは以下4点でした。
・家にいながら自然の光や風を感じられる空間
・キッチンはオープンにして部屋が見渡せる場所に
・楽器が演奏できる防音室
・外が眺められるお風呂
・収納は作り付けにし、すっきりと (ここ近年の地震の多さを目の当たりにし、収納家具はできるだけ減らしたいという想いから)
この条件を踏まえて家の間取りを決めていきました。
採光の必要がない空間を活かす
我が家の立地は両隣にも家が建っており、1階には採光はほとんど望めませんでした。対策として窓をつけることもできますが、その反面プライバシーが気になってしまいます。
そこで、思い切って光を感じる空間はほかの場所に譲り、1階はガレージやWIC、そして設計前から希望していた防音室などで構成することにしました。
1階部分の採光は諦めましたが、逆に窓を付ける必要のない防音室にはぴったりの空間でした。
限られたスペースの中で
当初、設計事務所に書いていただいた2階の図面は、キッチン、ダイニング、リビングがそれぞれに確保されたものでした。
私の実家では、ダイニングは食事の時と私がリビング学習をする時しか利用しておらず、使わない時間の方が多いもったいない空間だなぁと感じていました。
もちろん十分なスペースがあれば利用シーンによってLDK(リビング・ダイニング・キッチン)をそれぞれの空間に分けるのも素敵だと思いますが、我が家は使えるスペースが限られています。
家族の集う場所は、どんな時も皆でワイワイ使える日本のお茶の間のような空間にしたいという想いもあり、私たちはリビングダイニングを一体化するという形を選択しました。
更にリビングで一緒に過ごしていなくてもこどもの気配がわかるように、こども部屋(スペース)も2階にしたいという希望も取り入れてもらったので、かなりてんこ盛りの設計になりました。
そんな中でも、リビングダイニングを一体化させることで、当初の設計よりもキッチンとリビングのスペースを広くとることができました。
私はMacBookを開きながらテレビを見たりしてくつろぐので、テーブルがあるとかがんで作業したりすることもなく、とても便利です。
大好きな時間を過ごす場所
設計士さんによると、通常このぐらいの広さの家では浴室を1階か2階にもってくることが多いそうです。動線を考えてリビングと同じフロアに浴室や水周りのものを設けるお家が一般的なのかなと思います。
私はお風呂が好きで、「のんびり外の雰囲気も感じながらお風呂に入りたい」という都会に住みながらも贅沢な夢を抱いておりました。実は閉所が苦手で、そのせいか何かとオープンな空間を望んでしまいます(笑)
しかし浴室から外が眺められるようにしたいとなると、2階ではまだ周囲の目線が気になります。
我が家の場合は私道を挟んで裏手になるお家が2階建だったので、3階までいけばかなり抜けがあり、ともするとビルの夜景も見えるかもしれない!と夫婦で盛り上がっていました。
3階は北側斜線の影響で天井が傾斜しており、天井が高く取れない空間ではありましたが、浴室はほとんどの時間を座って過ごす場所なので、天井の傾斜が気にならないというのも3階に浴室をもってきたメリットです。
完成した浴室は朝日が差し込むとても気持ちのいい空間となりました。
こうして自分たちのコダワリをイメージとして設計時に明確にもつことにより、私たちの希望の叶った間取りが決まっていきました。
次回は、間取りを決めたあとの各フロアのコダワリについて、お話しさせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
昔ながらの日本のお茶の間のようなリビングを目指したshriさんのお家。敢えてLDKを区切らずに開放的にし、家族を近くに感じられる空間がとても素敵ですね。
我が家も長方形の土地に家を建てたので、憧れだった正方形のリビングという夢は設計段階であっさりと諦めました(笑)
以前暮らしていた家は、キッチンは独立型で壁の向こうにリビングという昔ながらの造りで、料理をしながら壁の向こうから楽しそうな声が聞こえるたびにさみしさを感じていました。その為、新しい家を建てるときは絶対開放的なLDKにしたいというイメージを優先させて今の我が家になりました。
shriさんの夢だった開放的な浴室も、1・2階にあって当然という固定観念を無くしたからこそ叶ったりと、何を一番優先したいかを明確にイメージすることで、あって当たり前だと思っていたものが意外といらなかったり、そこになくても良かったりと、本当に必要なものが見えてくるのかもしれません。
shriさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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