一日の始まりと終わりを迎える洗面台。気持ちを前向きに、そして落ち着かせてくれる4つの佇まい〜造作洗面台4選
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洗面台、それは
朝目覚めたあとに歯を磨き、顔を洗う場所。
そして鏡に映る自分を見ながら一日が始まる場所。
また帰宅して手を洗いながらOFFの自分への切り替わる場所。就寝前、「おやすみ」「今日も一日お疲れ様でした」頑張った自分をねぎらう場所。
そんな一日の始まりと終わりのある洗面台が、可愛くて、かっこよくて、自分好みで、好きなものに囲まれた場所なら、毎日もきっと明るいものになりますよね。
本日はこんな洗面台があれば暮らしが前向きになる!そう感じさせる4名の洗面台に纏わるコダワリをご紹介していきます。
みなさんはどれがお好みですか?
遊び心ある配色に、毎朝気持ちも踊る
柔らかなオーク材に優しいグレーとベージュの配色の中に、どこかかっこよさとキュートさが交わるお住まいのはるかなこさん(@harukanako_)。
キッチンハウスのキッチン、ヘリンボーンのリビング、今回のテーマでもある1階の洗面台、どこも魅力的ですが、あえて2階の洗面台にフォーカスしてみました。
ピンクのボウルにゴールドの組み合わせが可愛らしく見るだけも気持ちが上がります。
今まで見たことのないチャレンジ
はるかなこさん
おうちづくりにおいてSNS含めさまざまな事例をチェックし検討を重ねましたが、国内メーカーの中からピンとくるものがなく、それならばと海外で探して輸入しました。
洗面ボウルはオーストラリアから。カウンターはモールテックスで施工した造作洗面台になります。
洗面ボウルはくすみピンクで、素材はコンクリートになります。モールテックスはグレーではなくブラウン系で、チョコレートを淡くしたようなカラーです。
インテリアの顔でもあるキッチンとは異なり、2階の洗面スペースで、なおかつ使用用途も限られるため遊び心を取り入れたデザインに。”今まで見たことがない”、”誰もやっていない”がこの配色のポイントです。
トイレの手洗い、植物への水やり、加湿器の給排水でも使用していますが適度に深さもあり使い勝手は良いです。
海外の水栓を個人輸入する際に注意点はInstagramにも紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
はるかなこさんの洗面詳細
◯サイズ
・横幅:1200mm
・奥行き:500mm
・鏡:φ600mm
◯素材
・天板:モールテックス(BM19)
・ペンダントライト:ニューライトポタリー
・洗面ボウル:concretenation
・水栓:abiinteriors
・鏡:zarahome
「好き」を詰め込んだおうち。
好き同士がバランスよくかけ合わさったインテリア全般、とても魅力的です。
はるかなこさんのInstagramもぜひご覧ください。
繋がりを意識したシンプルで洗練された佇まい
モノトーンをベースに整ったインテリアに、どこかワンランク上のホテルのような心も体も休まる上質な雰囲気のayaさん(@______.rhm)のご自宅。
あえてリビングからも目の届く場所に設置した洗面台は、家族の交わる場所。リビングからひと続きになったデザインについてご紹介していきます。
家族の気配も感じ取れる設計に
ayaさん
デザインはスッキリとした見た目に、海外インテリアのようなフロートタイプをプラスした洗面を目指しました。
洗面台は一日何度も使う場所。開口部からは朝日がたっぷりと注ぎ込み、朝は化粧や洗顔も照明をつけることなく行えます。また隣接する脱衣室にも窓を設置し、日中は常に明るい場所です。
開口部は大きく取りましたが外は中庭ですので、開けっ放しにしても外から見られる心配もありません。
また洗面室として独立させるのではなく、リビングの延長線上にある、そんな配置にしました。
洗面室の扉はデコマドを採用し、LDKにいながらもこどもたちの様子がわかり、ちょっとした会話もできますし、洗面室からはテレビも見れるので家事の時間も楽しくなるようにデザインしました。
洗面台は2ボールにせずカウンターを広くとったことで、化粧台、アイロン台としても多様に使えます。
カウンター下は、姉妹が成長した際に化粧品などモノが増えるのを見越してじゅうぶんな収納容量を備えています。
化粧ひとつとっても年齢によって変わりますし、我が家の洗面は、成長の様子を見守りながら私と娘たちにとってきっと大切な場所になっていくことと思います。
ayaさんの洗面周り詳細
◯洗面台サイズ
・シンクまでの高さ:750mm
・横幅:2275mm
・奥行:600mm
・手洗いカウンターと収納までの間の高さ:145mm
・収納本体の高さ:300mm
◯素材
・造作洗面台
・タイル:平田タイル/マーベラス
・カウンター:アイカ/人造大理石
・下の収納:家具屋さんの造作
・面材:アイカK -6302KN
・鏡:サンワカンパニー
・照明:オーデリック
・床材フロアタイル:TOLI
◯その他
洗面台と脱衣とランドリーは全て別の部屋になっています。
・洗面:2.5畳
・脱衣:2畳
・ランドリー:3.2畳
スイートルームのような素材の統一感とゆったりした空間。ホテルライクのお手本のようなインテリア(ayaさんのInstagram)ぜひ参考にしてみてください。
引き継がれるモノ語りでできた洗面台
柔らかな日差しがたっぷりり差し込むおうちと、無垢材を使ったインテリアに娘さんとの暮らしが一層あたたかみを感じるcarrie_mriさん(@carrie_mri)のおうち。
ヘリンボーンの床に落ち着いた色味のタイルと天然木を使った洗面台。そこには2つの形の違う鏡が並んでいます。この鏡に隠されたストーリーについてお伺いしました。
我が家で一番お気に入りの場所
carrie_mriさん
この洗面台には2つの異なる鏡があります。左の鏡は40年ほど前のもので、両親が結婚した際にお祝いでいただいたモノ。幼いころに実家に飾ってあった記憶もほんのり残っています。
家を建てる際に実家で眠っていたこの鏡を見せてもらった時に、アンティークな雰囲気がインテリアのイメージとぴったりで、設計士さんに「これをどうしても付けたいです!」とお願いしたほど。
もともと金縁の周りには少し派手な装飾がついていましたが、施工の際に取り除き、本来横向きの鏡を縦向きに変えて取り付けています。
そしてこの鏡をベースにブラケットライトやタオルバー、トイレットペーパーホルダーと真鍮を選びました。
この洗面室はトイレの手洗いも兼ねているためスペースも広めです。そのためシンク側にはもうひとつ鏡を取り付けることにしていましたが、最後まで悩んだ結果、木枠60センチ角のシンプルなものを採用しました。
予算の関係で扉をつけられなかった天板下の収納ですが、無印良品のラタンボックスがちょうど入る高さに設計し、取り出しもスムーズでとても便利です。
天板は広々していて、家族が並んでも邪魔に感じず、化粧をしたりちょっとした家事もしたりと柔軟性のある使い方ができます。
床はクッションフロアで、採用したかったヘリンボーン柄に。タイルは、キッチンより小さい3センチ角のもので、目地はライトグレーです。
両親から引き継いだアンティークミラーが映える洗面台になり本当に満足しています。まだ小さい娘にもこの鏡が記憶の片隅に残るような、そしてまた引き継いでもらえたら嬉しいな、なんて思っています。
carrie_mriさんの洗面周り詳細
◯洗面台サイズ
・シンクまでの高さ:800mm
・横幅:1690mm
・奥行き:655mm
◯素材
・造作洗面台
・洗面タイル:平田タイル/Britz HB-101
・天板:タモ材
・シンク:TOTOの医療用シンク
※シンク手前6.5センチほどですが、水の飛び散りはまったく気になりません。おそらくシンク自体が広くて深いので、周りにあまり飛び散らない気がします。ツルツルの素材で掃除もしやすく、医療用シンクはいろいろと利点が多いなと感じています
◯そのほか
・照明:ブラケットライト/アクシスナーフ(アクシスクラシック)
陽だまりのあるインテリアにお子さんの成長を見守る様子も、なんだか家づくりに通じているなと気持ちが暖かくなるcarrie_mriさんのInstagramもぜひご覧ください。
扉を開けると愛しの空間がお出迎え
リノベーションで広々とした1LDKに建具や小物で空間に変化を加えながら暮らしを楽しまれているはるかさん(@h_r_k_ta)。
玄関を開けると目に入るのが造作の洗面台。仕事から帰宅した家主をお出迎えする場所でもあり、来客が一目見ればグッと引き込まれる、そんな場所についてお話しを伺いました。
清潔に保ち、小物で遊ぶ特別な空間
はるかさん
もともと友人を家に招くのが好きで、空間に仕切りをなるべくなくしくつろぎの空間を意識してリノベーションをしました。
そのため来客の際に、いわゆる洗面室と言われるプライベートな空間に入らずともナチュラルにリビングに移動してもらえるよう、脱衣所に洗面台を設置するのではなく、玄関を入ったすぐの場所につくることを考えていました。
せっかく見せるのであればホテルのようなデザイン性のあるもの、そしてお部屋の雰囲気を印象付ける洗面台をと考えました。
当初は重厚感のあるモルタルを考えていましたが、入り口に設置する分お手入れが大変だとかえってストレスになるかもと考え、たどり着いたのがアイカ工業のスタイリッシュカウンターです。
見た目とお手入れのしやすさの両方を兼ね備えた洗面台にはとても満足しています。
また水栓を壁付にしたことにより、水垢が溜まりにくいのも良かったところ。タオル掛けはあえて作らず、洗面台にタオルをそのまま置いて使っています。
大切にしているのはベースはシンプルに、小物で遊ぶこと。お気に入りの化粧品や季節のお花をいけてインテリア、そして暮らしに変化を出すよう意識しています。
仕事から帰ってきた時にこの愛しの洗面台がお出迎えしてくれるだけでも、一日の疲れも吹っ飛ぶくらい我が家にとって大切な場所になっています。
はるかさんの洗面周り詳細
◯洗面台サイズ
・横幅:1210mm
・シンクまでの高さ:840mm
・奥行き:480mm
◯素材
・アイカ工業:スタイリッシュカウンター
・パネル:アイカ工業/TJ-10122K
・水栓:SANEIcye
・ライト:newlightpottery/bullet/brass
・鏡:ZARAHOME/ゴールドフレームミラー
リビング・キッチン・寝室が繋がった空間はリノベーションならでは。家具の配置、格子でゆるく仕切られた空間はプライベートゾーンが入り混じりながらも、それを意識せずにくつろげる雰囲気があります。
インテリアデザインだけでなく、ライフスタイルにも憧れるはるかさんのInstagram、ぜひご覧ください。
洗面台ひとつとってもおうち作りのこだわりや背景が多用で、お話を伺っていても飽きませんね。
家事動線の軸にもなる洗面室ですので、使い勝手や間取りに気を使うと思います。
ただ、それ以前に毎日使う場所だからこそ、自分好みの「ここが一番好き」と言えるほどデザインができたら、毎日がとても明るくなりますよね。
(編集:編集長)
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