【暮らしのインテリア】5畳の空間を活かしたスキップフロアのメリット、デメリット。そして与えてくれたもの〜空間を活かすスキップフロアのあるお家(annapple_houseさん)
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空間をより快適に使えて土地の良さを取り入れられる「スキップフロア」
こんにちは。
我が家が明るく快適に過ごせる大きなポイントになっているのが「スキップフロア・吹き抜け・カーテンウォール・スケルトン階段」の4つです。
前回のコラムでも少しお話しましたが、我が家のリビングは5畳しかありません。5畳のリビングと聞くと「狭い」というイメージがありませんか? 私も最初に聞いたとき、もっと広くしてほしいと要望したのを覚えています。
設計士さんは「5畳でも空間をうまく利用すればそれ以上に広く感じられます。私たちを信じてこの間取りで進ませてくれませんか」と言われ、信じることにしました。結果は設計士さんの仰った通りで、5畳とは感じられない仕上がりになりました。
今回はそれにも大きく貢献している私のお気に入りでもあり、我が家のこだわりのポイントの1つの「スキップフロア」のお話を中心に、メリット・デメリットも含めてご紹介できればと思います。
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スキップフロアとは
最初に「スキップフロア」について簡単にご説明いたします。スキップフロアとはフロアの高さを半階層ずらして中階層をつくり、家の中に1.5階や2.5階といった「中二階」「中三階」を設ける間取りです。
我が家はこのスキップフロアを採用し、外観は通常通りの2階建てですが、内装は2.5階のつくりになっています。
スキップフロアのメリット
スキップフロアのメリットは特に下記の4つだと思います。
1、空間を実際よりも広く見せることができる
2、狭い土地でも空間を有効に使える
3、日当たり風通しの良い家がつくれる
4、収納スペースを多く設けられる
スキップフロアは空間を縦に伸ばす特徴のある間取りで、段差があるつくりのため視線の抜けがよく、実際の空間よりも広く見せることが出来ます。そして部屋と部屋を段差によって仕切るため、限られたスペースや狭い土地でも空間を有効活用できます。
部屋の仕切りに必ずしも壁が必要ではないので、日当たりのよい家を作ることが出来て、更に仕切りのない各部屋の適した位置に窓をつけて風通しのよい家にするのが可能です。
廊下や壁がなくても部屋を作れるので、そこに収納スペースを増やすのも可能で、デッドスペースをスキップフロアにし、収納スペースを増やすこともできます。
段差で区切られた空間を設計士さんが上手に利用してくれて、廊下の部分にも大きな収納を作ってくれました。
スキップフロアを取り入れた理由「広がりと借景」
我が家がスキップフロアを取り入れた理由は、限られた50坪の土地を出来るだけ広く感じたかったのと、目の前に広がる里山の風景を借景として取り入れたかったからです。
設計士さんと話し合い、より空間を広く感じ視界を広げるために、我が家はリビングをスキップフロア+吹き抜けにして、広がりと同時に明るさも確保することができました。
写真でもわかるように我が家にはドアがありません。ダイニング、キッチン、リビングと空間は分かれていますが、ドアがないので開放感があり、オープンな空間なので家のどこにいても家族との会話を楽しむことが出来ます。
スキップフロアの下は大きな収納や部屋として確保できるので、季節ものをしまったり、こどものプレイルームとしても活躍してくれそうです。
リビングのスキップフロアには大きなカーテンウォールをつけてもらい、景色を最大限に取り入れることができました。ここから、テラスに移動できるようにもなっていて、ガーデニングをしたり天気のいい日には外でご飯を食べるのがマイブームです。愛犬のはなもテラスがとてもお気に入りです。
スキップフロアのテラスなら、外からの視界も遮られてプライバシーにも配慮ができます。またここは散歩帰りのはなの定位置にもなっています。
スキップフロアの注意点
メリットがたくさんあるスキップフロアですが、以下の4つのデメリットがあると思います。
1、建築費用が高くなる
2、施工できる会社に限りがある
3、音が響く
4、バリアフリーではない
スキップフロアのある家は手間や材料費が多くなるため、建築費用は通常の家より高くなり、設計士によって完成にかなり差が出てくると言われています。
そのため一般的には経験豊富な設計士や会社に依頼した方がよく、更に部屋と部屋を壁で仕切らないため、高断熱の家を建てる必要があります。
我が家は建築前に上記のデメリットを確認した上でスキップフロアを採用しましたが、スキップフロアのデメリットは事前に特徴を知っておけばクリアになることも多くありました。
項目の1つめの建築費用に関しては、例えば我が家は依頼した工務店がかなり細かい見積もりを出してくれたので、不必要な部分はカットして建築費用を削減しました。具体的には1階の収納スペースを1畳削って費用をグンと抑えることができました。
2つめの施工会社に限りがある点については、スキップフロアを多く施行しているか等を会社の建築例などで調べればすぐに情報は入手できると思いますし、スキップフロアに必要な高気密・高断熱に特化した会社であれば、夏も冬もとても快適に過ごせるのでメリットにも通じます。
我が家には必要最低限しか部屋のドアがついていませんが、エアコンは基本的に1台しか使用していません。(夏の暑い日は寝室もエアコンをいれます) 通常、夏場はキッチンにサーキュレーターを1つ置き、スキップフロアのリビングには扇風機を置いて空気を循環させています。
部屋が暑くなってから涼しくするのには少し時間がかかりますが、通常の家と比べて暑いと感じたことは特にありません。冬場に関してはダイニングのエアコン1台で2階までの全部屋をまかなえています。
それから音が響きやすい点については確かにそうなのですが、誰かが寝ている時は少しテレビの音量を下げるなど、日常できる心配りをすれば我が家の場合は気になりません。
バリアフリーについては、実際に足腰の悪い方にとってはデメリットになってしまいます。ただ、見方を変えると一気に上の階まで上がる二階建てのおうちより、2回3回と分けて上り下りできるので、バリアフリーではないものの負担を和らげられる面もあります。
この点については、個人によって考え方も様々だと思いますので、よく考えて納得された上で決められることをおすすめいたします。
スキップフロアが与えてくれたもの
このように、スキップフロアにはメリットとデメリットが存在しますが、うちの場合はスキップフロアを取り入れたおかげで、空間をより快適に使えて、この土地の良さを最大限に取り入れることが出来たと思っています。
そして、スキップフロアが我が家に特別感を与えてくれました。
私のお気に入りでもあり、我が家のこだわりポイントの1つのスキップフロア。今現在、間取りを考えている方やこれからお家を建てる方の中で、少し普通とは違うお家にしてみたい方はスキップフロアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
スキップフロアのあるおうちのメリットデメリットがとてもよくわかる内容になっていましたね!
お話の中で面白いなと思ったのは、高断熱の家をつくってくれる会社を探さないといけないデメリットが実は快適な暮らしに繋がるメリットだったり、音やバリアフリーの問題など考え方次第でモノの見え方が変わってくる点でした。
自分や家族がどう暮らしたいかを考えて納得した上での決断は、たとえ将来暮らし方が変化したとしても後悔に繋がることは少ないのではないかと思いました。
テラス越しに借景がのぞめるリビングは本当に5畳とは思えない開放感で、素敵ですね♩
annaさん、ありがとうございました!
(編集部:kaori)
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