【暮らしのインテリア】夫婦の理想を詰め込んだ間取り~暮らしやすさを重視した平屋づくり(h._.hausさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
平屋って憧れますよね。
1フロアで全て解決する快適さと、でもなかなか実現することが難しいことから憧れが募るのかもしれません。条件さえ許せば、平屋に住んでみたかった!という方も多いのではないでしょうか。
今回ご協力いただくのはそんな平屋暮らしを実現されたh._.hausさんです。初回は平屋を建てることになったいきさつや、夫婦それぞれのコダワリを詰め込んだ間取りについてお話していただきます。
それではh._.hausさん、よろしくお願いいたします。
はじめに自己紹介
この度、おうちづくりについてのコラムを書かせていただくことになりましたh._.hausです。39坪の平屋に、夫、私、2歳の娘の3人で暮らしています。
我が家は結婚してすぐに2階建てのメゾネットタイプのアパートに住みはじめました。
娘が生まれてベビーベッドやオモチャでどんどん部屋が占拠され、スペースが狭くなったのをキッカケにマイホームについて考えはじめました。
家族みんなが心地良く暮らせるよう、間取りやインテリアにこだわりました。少しでも皆さまの参考になれるよう綴っていきたいと思っています。よろしくお願い致します。
思いを詰め込んだ機能的で快適な間取り
マイホームについて考え始めて
我が家はありがたいことに250坪もある広大な土地を夫の両親にいただきました。夫の職場も近く良い環境だった為、すぐに決まりました。
私たちはハウジングセンターに行くのが好きで、マイホームを考える前から見て回ったりしていました。
その当時、まずは木造か鉄骨造かという躯体について考え始めていました。
どちらの家も見学しましたが、私達夫婦には木造がとても心地よく感じました。梅雨の時期に行くとわかりやすいと思いますが、木造は梅雨時期も空気がサラッとしているように感じました。
勿論、鉄骨の良さは丈夫であることで、昨今自然災害も多く安全性というのは一つのポイントにもなっていました。
最終的に、どちらもメリット・デメリットがあり考えたらキリが無いと判断し、夫婦共に気に入った木造の家をいつか建てたいなと思っていました。
マイホームをリアルに考えはじめてからは、ハウスメーカーだけでなく工務店のモデルハウスやオープンハウスを毎週のように見て回りました。
そして今の工務店にした決め手は、モデルハウスのキッチンのつくりや、よく考えられた素敵なLDKに、夫婦で魅了されたからでした。
我が家が平屋にした理由
以前住んでいたアパートがメゾネットタイプで1階に洗面所、2階にベランダがあった為、毎日、赤ちゃんと洗濯物を抱えて2階まで上がり、ベランダに干すことがとても大変でした。
もし平屋だったら、洗う、干す、畳む・しまうの動線全てが1階で済むことになるので、私にとってとても理想的でした。スッキリ片付いている家に暮らすことが憧れだったので、こういった家事動線、生活動線をよく頭の中でシミュレーションしては、夫と毎晩のように話し合っていました。
結果、土地をいただいたことも後押しして、平屋建てにすることが決まりました。そんな我が家の一番のコダワリは、間取りです。
間取りについて~夫の希望
まず、間取りについての夫の希望は以下の2つでした。
1.LDKを通らずに行ける洗面脱衣室がほしい
2.ゴロゴロできる和室がほしい
1の理由は、夫は養殖業をしている為、毎日汚れて帰ってきます。帰ってきたらすぐにシャワーを浴びたりキレイにしてからリビングでゆっくりしたいとのことでした。
泥だらけの長靴で帰ってくることもあるので、勝手口付きの家族専用の玄関スペースをつくりました。
ここはウォークスルーができるオープンなシューズクロークで、上着やレインコートや傘などを掛けられるようにハンガーパイプも設置しました。
「上着をかける→鍵を置く→靴を脱ぐ→手を洗う→着替える」
この動作をスムーズにできる間取りを考えました。
2の和室を作った理由は、夫は昼食のために帰宅します。
早朝から仕事をしているので、昼食後必ずゴロゴロしたり昼寝をして休息をとります。その為、テレビのあるリビングに和室を隣接させて小上がりにすることで、ゴロゴロしながらもテレビが見やすく家族の顔を見ながら会話もできるように考えました。
そのまま寝てしまってもいいように、引き込み戸も設置しました。戸を締めれば個室になるので、ゲストルームにもなります。
実は、小上がりの高さにもコダワリがあります。
一般的な階段の高さは20cm、椅子の座面の高さは40cm位です。上がりやすく座りやすい高さとは…?と考え、小上がりの高さはその中間の30cmに決めました。
娘と私も小上がりに座って本を読んだり、テレビを観たり、お店屋さんゴッコしたりします。小上がり下は引き出し収納になっていて、本を読み終わったらサッと片付けられるので、リビングがゴチャゴチャせずに過ごせています。
間取りについて~私の希望
次に間取りについての私の希望は以下の4つでした。
1.キッチン中心のLDKにしたい
2.LDKに隣接したキッズルームがほしい
3.洗面室と脱衣室を別々にしたい
4.ファミリークローゼットがほしい
1の理由は、私はキッチンに立つことが多いので、家事をしながらも家族とコミュニケーションがとれて、こどもが遊んでいる様子も見えるようにしたかったからです。
キッチンからテレビも見えるので、家事をしながらテレビを観たり家族と会話をしながら孤立せず楽しく家事ができています。おかげで片付いたキッチンを維持できていると思います!
2のキッズルームがほしかった理由は、和室が夫の昼寝場所になりキッズルームにすることができなかった為、別の場所にキッズスペースを作る必要がありました。
将来のこども部屋をキッズルームにすることも考えましたが、そこで遊ばせると家事をしながらこどもの遊んでいる様子が見えません。
そこで、ダイニングの隣りに三枚引戸で大きく開口する部屋をつくりました。そして、こどものオモチャや本、作品、オムツなどをスッキリ収納できるように壁に可動棚を設置し、収納力をアップさせました。
東側の壁は、こどもの作品を飾ったり、マグネットのオモチャで遊べるようにしたかったので、磁石がくっつく壁(マグネットウォール)にしてもらいました。壁に鉄板が仕込んであり、上から黒板塗料が塗ってあるので、チョークでお絵描きすることも可能です!
こどもが一人で勉強するようになったり、プライバシーを守る時期が来たら、LDKから少し離れた個室をこども部屋にする予定です。他の個室も壁を補強しており、将来可動棚などを設置できるような工夫を施しています。
3の洗面室と脱衣室を別々にしたかった理由は、誰かが脱衣室やお風呂に入っていても洗面台を使えるようにしたかったからです。
将来、娘が思春期を迎えたらきっと脱衣室に鍵をかけますよね。そんな時期がきても家族でケンカにならないようにしたいと考えたからです。
これは実際に住んでみて、天気の悪い日は脱衣室に洗濯物を干すこともあるので、別々にして正解でした。
4のファミリークローゼットがほしかった理由は、単純に、洗濯物をまとめて同じ場所に片付けたかったからです。将来、娘が嫌がるかもしれませんが、その時は娘の部屋にハンガーパイプや可動棚を設置し、自分の物は自分の部屋に収納してもらう予定です。
ほぼ全ての服を掛けて収納できるように、ポールを上下2段つけたり、鞄もS字フックを使って掛ける収納にしたり、夫婦で帽子好きなので、帽子を収納する為の可動棚を設置したりしました。
平屋のメリット・デメリット
平屋ならではのフラットな動線になったことで、家事の動きも最小限になり、以前と比べても数段に家事が楽になりました。
そして、個室も同じ階にある為、個室の利用頻度が高く臨機応変に幅広く使えると思います。また階段が無いので小さいこどもがいる場合は特に安全で掃除も楽です。
一方で悩んだこともありました。
それは、外壁に面さない廊下があり、昼間も暗くなりそうなことでした。
ここは少しでも明るくなるように、廊下に面した洗面室をオープンなつくりにしたり、室内窓を設置して少しでも採光を確保する工夫をしています。
平屋は1階にすべての部屋があるので、どうしても光の届きにくい場所が出てきてしまうと思います。それでも、気に入った間取りを諦めず工夫することで暮らしやすい家になりました。
最後まで読んでいただきありがとございました♩
冒頭でも触れましたが、本当に平屋って憧れます!コラムの中で出てきた「とりあえず階段に置く癖」ってまさに私です(笑)
平屋というだけでかなり快適だと思うのですが、そこで満足せずに家族の希望や動線にこだわったのがh._.hausさんの家づくりのポイントになっていますよね。コラムを拝見しながらご主人やお子様を見つめる優しい気持ちを感じました。
また平屋は外壁に面さないスペースができがちなことは知りませんでした。工夫によってそのデメリットを感じないおうちになっていますね。洗面室に扉をつけなかったのも一つですが、これは脱衣室と洗面室を別々にしたからできたことですよね!
いろんな希望がまるでパズルのように組み合わさって完成したおうちだなと思いました。今後のお話も楽しみです!
h._.hausさんありがとうございました♩
(編集:kaori)
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