【暮らしのインテリア】住宅地の中でも開放的で心地よく、自分たちらしく過ごせるような空間づくりを〜自然素材でつくる「呼吸する家」(__kago.11さん)
いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 快適さや安心感、変化に対応できる自由度の高さを大切に 執筆者:kago.(@__kago.11)さん 前回は、土地探しのことや素敵な工務店さんとの出会いなどを書かせていただきました。 今回のコラムでは、より具体的な我が家の家づくりについてお話したいと思います。 kago.さんの前回のコラムはこちら https://mukuri.jp/article/interior/7331221/ 条件にぴったりだった土間玄関 我が家の場合、職場までの距離を重要視した土地選びだったこともあり、ご縁があったのは住宅地の中にある今の場所でした。 住宅地で視線も気になる。大きな庭も難しい。限られた面積でも開放的で心地よく、自分たちらしく過ごせる家にするにはどうしたら良いかと、建築士さんとの話し合いが始まりました。 家を建てる前から大切に育てていた植物があったので、まず初めに植物のための空間を作りたいとお願いしました。 そこで、手入れも掃除もしやすい土間玄関が条件にぴったりだったんです。 光を沢山取り込めるように窓を大きく、外から見た時にショーウィンドウのように楽しめるデザインにしていただきました。成長期には外へ出し、軒下に整列しています。 土間の形はL字型に大きくとり、植物の他にも夫の趣味の物や掃除道具、子どもたちの外遊びのものなどあまり汚れを気にすることなく置くことができ、家の外と中を緩やかにつないでくれます。 子どもたちは、簡単な水遊びや縄跳びをすることも。 玄関からリビングへの間仕切りを作らないことも、奥行きのある開放的な空間を作るポイントでした。 ファミリークローク 間仕切りがないということは、玄関から入ると全体が丸見え。私は生活感がある程度あるあたたかい雰囲気が好きなのですが、整理整頓は苦手。 放っておいたらいくらでも生活感が出てしまうので、必須だったのがファミリークロークでした。 昔雑誌で見かけた海外のお家の、ペンキで大胆に塗られたカラフルな壁が印象強く残っていて、中はマスタードカラーに。家族みんな、黄色い部屋と呼んでいます。 子どもたちの学校のもの、着替えなどが置いてあり、1階で全て準備ができるようにしてあります。 シューズクローク、生活用品のストックなどもここに収納してあり、使いやすいように日々配置換えをしている場所です。 お気に入りのドアは造作で作っていただきました。 スケルトン階段の採用 家の中心にある階段。 建築士の方には初めからスケルトン階段を提案していただいていたのですが、当時下の子がまだ2歳だったこともあり、間が空いているデザインは危険ではないかと少し不安もありましたが、我が家の場合今のところ危険だと感じた場面は幸いありません。 空間に溶け込み、圧迫感のないスケルトン階段を採用して良かったなと思っています。 必要不可欠だった吹き抜け 以前住んでいた場所が日当たりがあまりよくない場所だったということもあり、建てる時に『明るい家』も私たちの家づくりの条件に自然と入っていました。そこで吹き抜けは光を取り入れるために必要不可欠でした。 2階のベランダ側の大きな窓は、家の中にいながら空の様子を楽しめるのもお気に入りです。 真っ白い壁に大きな窓。そこから見える空がなんとも心地良いです。 吹き抜けの板張り天井の素材はシナベニヤ。一枚一枚表情の違いがあり、柔らかであたたかみを感じます。 近隣からの視線が気にならない設計の工夫 住宅街に家を建てる際に、やはり少なからず気になるのが近隣からの視線。そこでインナーテラスを採用しました。 掃き出し窓の前に壁を設けることで、周囲からの視線を気にせず開放的に過ごせます。駐車場側は木材の塀で開閉できるつくりになっていて、洗濯物も外から見えづらい設計となっています。 子どもたちがここで遊んでいても、囲まれているつくりなので道路に飛び出す心配もありません。外遊びをする子どもたちの様子を、家の中で見ながら家事を進められるのでとても助かりました。 外から見た全体図としては白で四角くシンプル。その中で、どうしたら快適に過ごすことができるか。歳を重ねた時にも、その時々の変化に対応できる自由度の高い家となるかを考えました。 そして何よりも、外から帰ってきた時にふぅ…と力を抜いて、自分らしく過ごせる家にしたい。そんな想いを込めて家づくりを進めました。 自分らしく過ごせる家にしたいという、kagoさんの家づくりに込めた想い。住宅地の中でどう快適に暮らすか、設計にもたくさんの工夫が散りばめられていました。 明るい光が差し込む吹き抜けやスケルトン階段、土間玄関など、つながりを持たせた開放的な空間は広々と感じさせてくれますね。 植物がたくさん並んだ土間玄関も、外から見たらまるでショップかのよう。マスタードカラーの壁や造作のドア、吹き抜けの天井の板張りなど、所々に効かせたアクセント使いがどれも新鮮で素敵でした♩ kagoさん、ありがとうございました! (編集:maki) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます。 kagoさんのインスタグラムはこちら