【暮らしのインテリア】小さくてシンプル。収納や照明も快適な寝室〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん)
いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 おこもり感を大切に 執筆者:yumi(@hy___home21)さん 前回のコラムでは、2つある個室の一つである娘の部屋についてお話しさせていただきました。 今回はもう一つの個室である、コンパクトでありながら好きなものをきちんと取り入れた寝室についてお話しいたします。 yumiさんの前回のコラムはこちら https://mukuri.jp/article/column/7333210/ 朝日とともに。東側に2つ並んだ個室 朝日とともに目覚められる環境にしたくて個室は東に面して南北に並べて配置しました。 2回目のコラムでお話ししたように東面には住宅があるため、居室を南へ少しはり出すことで、 庭も周りからの視線が気にならないプライベート空間になっています。 小さな平屋で2つの個室を並べると気になるのはやはり音問題。少しでも軽減できればと思い、それぞれにクローゼットと本棚を中央に配置しています。 2つの個室は図面上でみるとほぼ同じ広さですが、天井の形状や内装、照明でこんなにも変わるんだというところなど、どなたかの参考になれば嬉しいです。 おこもり感のある部屋が好き 今はテレビのない生活をしているのですが、昔流れていたハウスメーカーのCMが今でも印象に残っています。 「天井の高い家にして、本当に良かったわね」と妻。「そうだな」と、笑顔で答える夫。 「嘘だ。おれは今、嘘をついている。本当は天井が低くて、せま〜いところが大好きなんだ…」 実は私もそうなんです(笑)「その気持ち、わかるわ〜!」と思いながら観ていました。 仕事でお客様に提案する時は、やはり「天井が高くて開放感があって良いですよね〜」なのですが、嘘をつけない私は「でも私、実は天井が低くて、狭くて暗めの部屋が好きなんですよ〜!」とよく談笑しています。 とはいえ、小さな家なのでリビングはできるだけ広く見えるように勾配天井にしたので、おこもり感を感じられる部屋となると、やっぱり寝室です。 娘の部屋のように勾配天井にすることもできましたが、迷わず平天井に。そして北と東に設置した窓も隣家は見えず空だけが見えるよう極力小さく、高い位置にしました。 朝、東の窓から入る光で、「あ、今日は朝焼けが綺麗そうだな」とか「今日は曇り空だな」 と目覚めとともに空を感じられます。 6.3帖に詰め込んだ快適な空間 6.3帖の寝室には私と彼、それぞれに1間のクローゼットと1間の本棚があります。1間とは間口のことで畳1帖分の幅、内寸は約1.7mです。 本が好きで、読んだ本は手元に置いておき、たまにぼーっと背表紙を眺めては、読んだ頃のことを思い出したり、再読したりと本が生活の一部となっているので大きめの 本棚スペースが必須でした。 そして仕事はスーツ、普段着は流行を追いかけないシンプルスタイルという私たちは、1間ずつのクローゼットがあれば十分。もちろん、かばんなどの小物類やリネン類などもここに収まっています。 掃除がしやすいように、娘の部屋と同じくクローゼットの扉はなしに。この部屋もやはりできるだけノンケミカルな空間に したかったのでコットンのカーテンを天井から吊るしています。 2つのクローゼットと本棚、通路を省いた残りの空間は4.5帖とコンパクトですが、 この小さなスペースが私たちにとって、とても快適な空間です。 手作りのベッドフレーム 4.5帖=2.6m×2.6mです。ベッドの頭元にはちょっとした小物を置ける棚や、コンセントやスイッチを設置するために奥行き10cmの腰壁をつくりました。 ベッドはワンコたちが自力で上がれる高さで、少し低めにする予定だったので、ゴロンと横になったままスイッチなどを操作できる高さにしています。 3匹のワンコと数匹のニャンコも一緒に寝るため、毎日ベッド下の掃除が必須なので掃除機が入る高さに。 クィーンサイズのベッドフレームはモノづくりが大好きなパートナーが作ってくれました。家のあちらこちらに彼の手作りのモノがあります。ささっと図を描くとすぐに考えてつくってくれるので本当に感謝しています。 入眠前に必ず灯したい照明 空間の良し悪しはなんといっても「照明」で決まると思っています。どんなに良い素材を使って、素敵なインテリアを並べても照明ひとつでがらりと変わってしまいます。 寝室は煌々とした灯りは不要だったので、眠る前のひと時に優しく壁を照らす照明をメインに。 点灯すると満月が浮かんでいるように見える、真鍮磨き素材のブラケットを選びました。 ワンコたちと眠るので、吐いてしまったりとトラブルの際などにちょっと灯りが欲しい時用にベッドサイドに設けた埋込のコンパクトなフットライト。 足元の照明は眩しさも抑えられ、間接照明的な感じで使用できます。 あとはサブ照明として本棚とクローゼットの前に一つずつ、小口径のダウンライトを。 このダウンライトも光源が見えにくく、陰影がきれいに見えるグレアレスの調光タイプにしていて ほぼ10%程度の照度でしか使用していません。 その日の気分やベッドで過ごす時間の使い方によって、この3つの照明を使い分けでき、とても快適です。家全体の照明にこだわったので、いつか一つ一つの照明についてコラムでお話ししたいと思っています。 小さくてシンプルな寝室のススメ 心地よい眠りを誘う寝室の条件には、温湿度も重要です。この寝室にはエアコンを設置していないのですが、リビングエアコンのドライ運転でちょうどよい温湿度になり、真夏も快適です。 今回は私たちの寝室についてお話させていただきました。 一日の疲れをとり、新しい朝を迎えるための小さくてシンプルな寝室、おススメです。 ほぼ同じ広さ、方角なのに娘さんの個室とは全く雰囲気の違う寝室。天井や壁紙、窓の大きさや配置でこんなに印象が変わるのですね。 手作りのクイーンサイズのベッドもいいですね。リラックスすることに特化した落ち着く寝室で、ワンコやニャンコたちもくつろいでいるのでしょうね♩ (編集:kaori) 関連するコラム 21坪の「間取り内訳」をご紹介。心地よく暮らすための5つの軸とは〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん) 家族で手間ひまかけることも楽しみに。薪ストーブのある暮らし〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます yumiさんのインスタグラムはこちら